トルコの安くて美味しい食べ物は?おすすめのストリートフード20選
どうも、響です。
実は、トルコ料理は世界三大料理の一つであることをご存じでしょうか。
トルコ料理といえばまず最初に「ケバブ」と「トルコアイス」が思い浮かびますね。
しかし、古い歴史のあるトルコ料理にはそれ以外にも、野菜料理や魚料理、肉料理などたくさんの種類があるんです。
そこで今回はそんなトルコ料理の中でも、街角で気軽に美味しく食べられる人気のストリートフードについてご紹介します。
1.ドネルケバブ
今や世界のどこでも売っている安くて美味しいストリートフードとして有名なケバブ。
そんなケバブにはさまざまな種類がありますが、その中でも特によく知られているのがこのドネルケバブです。
ドネルケバブとは、鶏肉か牛肉、または羊肉などの大きな塊肉を刺し重ねた串を回転させながら焼いていき、それを薄く切ったものを指します。
「ドネル」は「回転する」という意味で、焼く時に串を回転させることに由来しているんですね。
本場のトルコでは特に、アンカラ県とハタイ県のドネルケバブが一番有名です。
普通のドネルケバブには肉と挽肉が混ざっていますが、アンカラ風は肉だけで作られており、そのぶん普通のドネルケバブよりお値段も高いのが特徴。
そして、最近人気のハタイ風は独特なソースが特徴的で、ジューシーな味わいが楽しめます。
2.ウスラック・ハンブルゲル 「濡れバーガー」
ウスラック・ハンブルゲルとは、イスタンブール県で人気のストリートフードです。
バーガーの中だけでなく、バンズ全体がトマトソースに浸っていることから、別名「濡れバーガー」ともいわれています。
普通のハンバーガーより小さいため、歩きながら食べられる手軽さが魅力です。
3.バルック・エキメッキ 「サバサンド」
サバサンドとは、バゲットの中に焼きサバとレタス、玉ねぎなどの野菜を挟んだトルコ料理です。
海に近い街ならどこでも食べられますが、特にイスタンブール県のサバサンドが人気となっています。
それだけでもじゅうぶん美味しいですが、お好みでレモンをかける人が多いです。
ほんのり塩味のサバとレモンの酸味が相性バッチリで、よりおいしくいただけます。
4. トゥルシュ・スユ(ピクルスジュース) とシャルガム
サバサンドを食べるなら、それに合わせてトルコの飲み物も楽しんでみてはいかがでしょうか?
トルコ料理の「トゥルシュ・スユ」は、ピクルスの汁でできた酸っぱいジュース。
お店によってしょっぱいもの、辛いものなどその特徴もさまざまで、中に入っているピクルスもそのまま食べることができます。
また、トルコの代表的な飲み物としては他にシャルガム(シャルガム・スユ)というものもあります。
シャルガムとは紫がかったかぶのことで、ピクルスジュースほどではありませんが、やはりしょっぱくて酸っぱい味が特徴的。
トルコの中でも特にアダナ県のシャルガムは美味しいことで有名です。
5.ココレッチ
ココレッチは、羊の腸で作られるサンドイッチのことです。
鉄棒に巻きつけて回転させながら焼いた羊の腸(ホルモン)を細かく刻み、みじん切りにしたトマトや玉ねぎなどとよく混ぜたら、クミンやコショウなどのスパイスをかけ、バゲットで挟んで完成。
スパイスとホルモンが好きな人におすすめのトルコ料理です。
ココレッチにもさまざまな作り方がありますが、一番有名なのはイズミル県で作られる、イズミル風のココレッチ。
具材は大きく刻んだホルモンのみ、スパイスはクミンだけ入れるという特徴があります。
野菜がないぶんホルモンの味をしっかり味わえるので、ホルモン好きな人には特に、イズミル風ココレッチがおすすめです。
6.スィミット「ゴマパン」
ドーナツの形をしたゴマがたっぷりのスィミットは、トルコで人気のあるパンの一種です。
トルコ人は朝ごはんとして食べることが多いですが、街中の多くの屋台で1日中販売されているため、朝から晩までいつでも気軽に楽しむことができます。
そのままでも美味しいですが、クリームチーズやチョコクリームなどを塗って食べるのも美味しいですよ。
そんなスィミットが有名な街はアンカラ県です。
アンカラ風スィミットは、他の街のスィミットよりも薄くてゴマが多く、カリカリしているのが特徴。
普通のパンより少し硬めで、焼く前に「ペクメズ(ぶどう果汁)」を塗るため色が黒く、ほんのりとした甘さも感じられます。
他の街のスィミットとは全く違う味が楽しめますので、ぜひトルコに行ったらアンカラ県のスィミットを食べてみてくださいね。
7.ミディエ・ドルマス 「ムール貝のご飯詰め」
ミディエ・ドルマスとは、「ムール貝のご飯詰め」のことです。
ムール貝の中に色々なスパイスで味付けしたご飯(ピラフ)を詰めたもので、レモンをかけることでより美味しくいただけます。
海に近い街ならどこでも食べることができますよ。
美味しい上に安いので、一個食べたら次々と何個も食べてしまうこと間違いなしです。
8.クンピル「じゃがバター」
クンピルとは、じゃがいもの上にお好みのトッピングを乗せて食べる料理です。
まずは、蒸し焼きにした大きいジャガイモを半分にカット。
それにバターとチーズを混ぜてマッシュポテトのようになったら、ソーセージやコーン、オリーブ、またはピクルスなどをトッピングし、ケチャップやマヨネーズなどのソースをかけていただきます。
トッピングやソースはお好みで選ぶことが可能。
トルコで定番の、どこでも食べられる安くて美味しいストリートフードです。
9.ケスターネ(焼き栗)/ ムスル(とうもろこし)
「ケスターネ」は、トルコでは秋冬によく食べられるストリートフードです。
ケスターネは栗という意味で、お腹が少し空いたとき、またはお菓子として食べられることが多くなっています。
また、「ムスル」もケスターネとほぼ同じように屋台で売っているストリートフード。
焼きとうもろこし、茹でとうもろこしの2つの種類があり、どちらも安くて美味しいです。
ケスターネと違って、ムスルの方は夏に売られることが多くなっていますので、トルコに来たら夏はムスル、冬はケスターネを食べることをぜひおすすめします。
10. タントゥニ
タントゥニとは、細かく刻んだ肉(鶏肉か牛肉、または羊肉)と野菜を平らな鉄鍋で炒め、パンに挟んだものです。
トルコ中どこでも食べられますが、正しくはメルスィン県発祥の名物となっています。
そのまま食べても美味しいですが、おすすめの食べ方はヨーグルトをかけること。
ヨーグルトというとデザート感覚に近いイメージがありますが、トルコのヨーグルトは甘くないので、一般的な食事として楽しめる味わいです。
11.「レバーケバブ」アルナヴット・ジーエリとエディルネ・ジーエリ
「アルナヴット・ジーエリ」はアルバニア風レバーという意味で、レバーに小麦粉をまぶし揚げたものです。
発祥地はアルベニアですが、オスマン帝国時代にトルコにやってきて、トルコ料理の1つとなりました。
また、トルコ料理には「エディルネ・ジーエル」というもう1つのレバー料理がありますが、それは「エディルネ風レバー」という意味。
エディルネ県の名物で、ドネルケバブのようにレバーを薄く切って揚げるのが特徴的です。
このように、トルコにはさまざまなホルモン料理が色々あるので、ホルモン好きな人におすすめです。
12. タヴクル・ピラフ(鶏肉のピラフ)
タヴクル・ピラフとは、ピラフの上に鶏肉をトッピングしたバターライスのような料理です。
昔からトルコで人気のストリートフードで、レストランや屋台などでいつでも・どこでも楽しむことができます。
お店によって鶏肉だけではなく、レバー、ひよこ豆などをトッピングすることも可能です。
そのまま食べてももちろん、お好みでヨーグルトまたはケチャップをかけて食べても美味しいですよ。
13.キョフテ・エキメッキ (キョフテサンド)
キョフテ・エキメッキとは、挽肉とスパイスを合わせて作ったキョフテ(ミートボール)を、バゲットに挟んで食べるストリートフードです。
簡単に言えば、トルコ風のハンバーグですね。
キョフテ・エキメッキは作り方や地域によって色々な種類がありますから、街やお店によってその味も変わってきます。
一般的にはレタス、たまねぎ、トマトなどの野菜を混ぜたものが多いですが、どのキョフテも美味しいので、ぜひ色々なお店で食べ比べてみてくださいね。
ちなみにキョフテ・エキメッキを食べるなら、プレーンヨーグルトと水で作られた、「アイラン」というしょっぱいドリンクも合わせて飲むのがおすすめですよ。
14. チー・キョフテ
「チー・キョフテ」は、昔からストリートフードとして食べられている、伝統的なトルコ料理です。
チーは「生(なま)」という意味で、チー・キョフテで「生のキョフテ」を意味します。
昔は料理の材料に生の肉が使われていたため、この名前が付けられました。現在、店での生肉の使用は禁止されているため、お店のチー・キョフテは肉無しで作られています。
キョフテといえば挽肉を使う料理なので、肉がないキョフテというと一体どんなものなのか、少しイメージが湧きづらいかもしれませんね。
そんなチー・キョフテは、ブルグル(挽き割り小麦)と細かく刻んだ玉ねぎ、ニンニクとトマトがベース。
それにトマトペーストなどさまざまなスパイスを混ぜて、粘り気が出るまで練ったかなり辛いキョフテとなっています。
レタスやラヴァッシュというトルコ風トルティーヤと一緒に食べるのが普通で、トルコ人は夜に食べることが多いです。
チー・キョフテが好きじゃないトルコ人はいないといっていいほどトルコでは人気の料理で、辛い物が好きな人におすすめのトルコ料理といえます。
15. イチリ・キョフテ(トルコ風の揚げ肉団子)
イチリ・キョフテは、挽肉、たまねぎ、クルミ、パセリなどを炒めたものを、ブルグル(挽き割り小麦)で包んだものです。
カリカリ食感が特徴的で、サイズが小さいため食べ歩きにもぴったり。
トルコ中どこでも食べることができますが、特にハタイ県、アダナ県とガズィアンテプ県のイチリ・キョフテが有名です。
16. クムル
「クムル」はイズミール県の有名なサンドイッチの一種です。
トマトやピクルス、チーズ、ソーセージなど、さまざまな材料が入っています。
使用されるパンの食感や味はスィミットに似ていて、ゴマがたっぷり乗っているのも特徴です。
トルコでは朝ご飯として食べられることが多くなっています。
17. マラシュ・ドンドゥルマス 「トルコアイス」
「伸びるアイス」として世界中に知られているトルコアイスは、実はトルコが発祥。
実は、全てのトルコアイスが伸びるわけではなく、その特徴を持っているのは「マラシュ・ドンドゥルマス」と呼ばれるアイスのみ。
ドンドゥルマはアイスクリームをトルコ語で表した言葉で、伸びるアイスはカフラマンマラシュ県の名物のため、その名に由来している「マラシュ・ドンドゥルマス」と呼ばれることもあります。
そんなトルコの伝統的なアイス、「マラシュ・ドンドゥルマス」の最大の特徴は、その粘り気の強さ。驚くほどよく伸びるのは、その材料にサーレップという植物が使われているためです。
サーレップはトルコにしかないので、残念ながら日本や他の国で売られているトルコアイスは、本場のトルコアイスと同じ味とは言えません。
このため、本物のトルコアイスを楽しみたいという方はぜひ一度、トルコまでいらしてみてくださいね。
また、冬には同じくサーレップから作られた温かい飲み物もおすすめですよ。
18. ビジビジ
ビジビジはアダナ県の名物デザートの一つで、いわゆる「トルコのかき氷」です。
ビジという水と、砂糖、でん粉で作ったプリンのようなものとバラのジュースを使って作られています。
アダナ県では夏などの暑い時期、ビジビジが売られているのをよく見かけますが、これは他の町ではあまり見られない光景です。
19. ハルカ・タトゥルス
「ハルカ・タトゥルス」は、トルコの伝統的な揚げスイーツの一つです。
主に屋台で販売されていますが、パティスリーなどでもよく販売されています。
チュロスに似ていますが、ハルカ・タトゥルスは丸い形をしていて、シロップも使われているのが特徴です。
安くて美味しいだけでなく、歩きながら食べやすいのも嬉しいポイントです。
20. ロクマ・タトゥルス
トルコ風揚げドーナツともいえる「ロクマ・タトゥルス」も、トルコの伝統的な揚げスイーツの1つです。
今までは、上にシナモンやシロップをかけて食べるのが一般的でしたが、最近は食べ方が変わってきていて、中にクリームやチョコクリームを入れたり、上にチョコレートなどをかけて食べるのが人気になっています。
伝統的なロクマと、新しいタイプのロクマ、どちらも違う味わいがあって美味しいのでおすすめですよ。
トルコに来たらぜひ、気軽に食べられるストリートフードを楽しんで
このようにトルコは家庭料理だけではなく、ストリートフードも豊かな国です。
肉料理、サンドイッチ、色々なデザート系の食べ物、安く売っている美味しいものがたくさんあるので、トルコに来たら是非一度、食べてみてくださいね。