文化
2022/02/04

日本語と似ているトルコ語の言葉

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こんにちは、響です。
トルコ語に興味を持っていますでしょうか。
今回は日本語と似ているトルコ語の言葉についてご紹介したいと思います。

トルコ語と日本語は違う語族に属していますが、実は似ている点がたくさんあります。
似ているところがあった方が言語は覚えやすくなるので、日本人にとってトルコ語は覚えやすい言語の1つと言えます。

発音も意味も似ている単語

最初に、発音も意味も似ている単語を見ていきましょう。

トルコ語 日本語
İyi (イイ) 良い
Yamaç(ヤマチュ) 山地
Çay(チャイ)
Koyu(コユ) 濃い
Kek(ケキ) ケーキ
Yakmak (ヤクマク) 焼く
Tayfun(タイフン) 台風
Var(ヴァル) 有る(ある)
Şaşı (シャシュ) 斜視
Kara (カラ) 黒、暗い

上記に書いてある単語は発音だけではなく、意味も似ていて、覚えやすいと思います。
そして、トルコ語にも日本語と同じようにオノマトペがあります。

日本語の方が多いと思いますが、トルコでも日常会話でよく使われているので、日本語に似ていると言えるでしょう。
もちろん、トルコで使うオノマトペは日本と違うのですが、いくつか発音も意味も似ているのがあります。
それは以下の通りです。

Kıs kıs(クスクス): クスクス
使い方も日本語と同じで、 Kıs kıs gülmek (クスクス・ギュルメック)は笑ってはいけないと思っても笑って、声が少し出てしまうという意味の「クスクス笑う」のように使います。
Gargara (ガルガラ): ガラガラ
 これも使い方が日本語と同じで、 Gargara yapmak(ガルガラ・ヤプマク)はうがいをするときの音の「ガラガラする」のように使います。 

発音が似ている単語

 次は、発音が同じまたは近いですが、違う意味を持っている単語を見ていきましょう。

Kazan (カザン):日本語の「火山」と同じ発音ですが、カザンはトルコ語で「大釜」の意味をしています。
Kaban (カバン):日本語の「鞄」と同じ発音です。しかし、カバンはトルコ語で「コート」の意味をしています。
Yama (ヤマ):日本語の「山」と同じ発音ですが、ヤマはトルコ語で「パッチ」の意味をしています。
Şaka(シャカ):日本語の「釈迦様」の「釈迦」、またはオノマトペの「シャカシャカ」と同じ発音ですが、トルコ語で「冗談」の意味をしています。トルコ語のシャカは「冗談、冗談」のように軽く言いたい時に「シャカシャカ」と使うことがあるので、意味が違っても日本語の言い方に似ているでしょう。
Kuru (クル):日本語の「来る」または「クルクル」の「クル」のように発音します。でも、トルコ語で「乾いている」または「干す」、「ドライ」の意味をしています。
Masa (マサ):日本語のと同じ発音ですが、マサもトルコ語で意味が全く違って、テーブルの意味をしています。
Ana (アナ):日本語の「穴」と同じ発音です。しかし、アナはトルコ語で「母」の意味をしています。「アナ」は古い言い方で、現在は、母の意味をしている「アンネ」の方がよく使われますが、「アナ」も場合によって使うことがあります。
Tane (ターネ):日本語の「種」の発音に近いですが、「タ」をもう少し長く伸ばして言います。ターネはトルコ語の数え方で、「一つ、二つ」や「一個、二個」など物を数える時に使う「つ」「個」などの対応をしています。
Kuzu (クズ):日本語と同じ発音ですが、クズはトルコ語で子羊、またはラムの意味をしています。
Sarı (サル):日本語の「猿」の発音に近いです。しかし、トルコ語で「黄色」の意味をしています。
Kira (キラー):日本語の「キラキラ」の「キラ」の発音に近いと言えますが、さいごの「ラ」を少し長く伸ばして言います。トルコ語では「家賃」を意味します。
Keçi (ケチ):日本語と同じ発音ですが、ケチはトルコ語で「ヤギ」の意味をしています。強情な人に対して使うこともあります。
Abla (アブラ):日本語の「油」の発音に少し似ています。アブラはトルコ語で「お姉さん」の意味をしています。
Su (ス):日本語の「酢」と同じ発音ですが、スはトルコ語で「水」の意味をしています。水の音読み「スイ」にも少し似ていますね。

上記の単語のように、発音として似ている単語はまだまだたくさんあるので、楽しく覚えられるかもしれません。
また、トルコ語の地名や国名で、日本語の単語に似ているものもあります。

Adana(アダナ):日本語の「あだ名」と同じ発音ですが、アダナはトルコの中南部の都市の一つです。
Konya(コンヤ):日本語の「今夜」と同じ発音です。コンヤはトルコの内陸アナトリア地方の都市の一つです。
Kore (コレ):日本語の「これ」と同じ発音ですが、「コレ」トルコ語で「韓国」の意味をしています。

トルコ語と日本語は文法も似ている

トルコ語と日本語は文法も似ている
トルコ語と日本語が似ている点は、単語だけではありません。
トルコ語と日本語は同じ膠着語(こうちゃくご)で、名詞や動詞に助詞を付けることで文章が構成されます。
また、発音が似ている助詞などもあります。

さらに、語順も似ています。
例を少し見ていきましょう。

O, İzmir’e gitmişti 「オ、イズミール エ ギトゥミシティ」:彼/彼女は イズミール へ 行きました。

「オ」は代名詞の「彼/彼女」、「イズミール エ」は「イズミール へ」、「ギトゥミシティ」は「行きました」となり、語順が同じということが分かります。
さらに、よく見ると助詞と接辞も似ていませんか?
日本語の「へ」はトルコ語で「エ」となり、「ミシティ」も「ました」となっています。
もう一つの例を見ましょう。

O, kafede çay içti. 「オ、カフェ デ チャイ イチティ」:彼/彼女は カフェ で お茶を 飲みました。

「オ」は 「彼/彼女」、「カフェ デ」は「カフェ で」、「チャイ」は「お茶」、「イチティ」は「飲みました」となります。
こちらの文の語順も同じで、単語も似ています。
また、日本語の「で」とトルコ語の「デ」は発音も意味も同じで、過去形の「だ」と「ティ」も少し似ていますね。

もちろん、細かく見たら、日本語とトルコ語の相違点も色々あって、全ての言葉の意味や使い方などは同じではありませんが、英語やヨーロッパの言語と比べたら、トルコ語の方が発音や語順が日本語と似ているでしょう。
発音だけではなく、意味が近い単語や助詞もあって意外と覚えやすいですよね。
他の言語よりすぐに話せるようになると思うので、トルコ語を勉強してみてはいかがでしょうか。

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