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2022/02/21

気軽にイスタンブールを巡る犬「ボジ」

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皆さん、こんにちは!アクンと申します。
この記事では最近、イスタンブールで有名になった犬「ボジ」を紹介したいと思います。

ボジはイスタンブールの色々な地区へ自由に行ったり、街を回ったりする普通の野良犬です。
では、どうしてボジはそんなに人気なのでしょうか?

「ボジ」と呼ばれる理由

ボジは推定4歳で、アナトリアン・シェパード・ドッグのミックス犬です。

「ボジ」という名前は、「台車」という言葉に由来しています。
野良犬のボジは交通機関を使ってイスタンブール中を回っていることから、イスタンブールの人たちからこのような名前を付けられました。

ボジは地下鉄に乗って移動し、地下鉄内で寝るのが大好き。
他にもバスや路面電車、フェリーなど、たくさんの交通機関を利用してイスタンブールを回っています。

ボジはこのように毎日イスタンブールを散歩する野良犬として、SNSで話題になりました。
海外メディアの注目も集め、世界中のニュースにも取り上げられました。

ボジの生活

ボジが人気者になると、イスタンブールの自治体がボジの世話を担当するようになりました。
具合が悪い時は、イスタンブールの自治体の獣医に手当をしてもらいます。
食事の担当はメトロイスタンブール(ISTANBUL METRO)で、ボジのお気に入りの駅にエサを置いています。
さらに、ボジのために犬小屋も建てました。

自治体はボジにGPS付の首輪をボジにつけて、どのバス停や駅に行くかをGPSでフォローしています。
一日に約25〜30もの駅を通って、平均35キロメートル移動しているようです。

一般的なル-トはヨーロッパ側の新市街カバタシュ・バ-ジュラルトラムライン、アジア側のカドゥキョイ・モダトラムライン、次にカドゥキョイ・タヴシャンテペ地下鉄ラインです。

カバタシュ・バ-ジュラルトラムラインを使った後はカバタシュでトラムラインを降りて、30分ほど海を眺めるそうです。
ボジは海を眺める時、何を考えているのでしょうか?

ボジはとてもマナーが良く、移動中は席に座って他の乗客の邪魔をしないようにしているので、逆に人間に礼儀を教えていると言えるでしょう。
私たちはすべての生き物から学ぶことがたくさんありますね。

ボジのソ-シャルメディアでのイメージは?

ボジのソ-シャルメディアでのイメージは?
SNS上には、イスタンブールの可愛い人気者・ボジに関するアカウントがいくつかあります。

中でも数万人のフォロワーを持つアカウントでは、写真と一緒に、まるでボジ本人が書いたようなポストが投稿されています。

ボジがいつからイスタンブールを回り始めたかよく知られていませんが、SNSで話題になり、彼が話題になったのはここ数ヶ月のことです。

イスタンブールに暮らしているほとんどの人々は、「世の中では動物と共存し、環境を動物と共有している」という考えを持っています。
だからこそ、犬が交通機関を利用していることに対して文句を言いません。

一方でソ-シャルメディアでは、ネガティブな意見を言う人も見かけます。
アレルギー、恐怖症やパニック発作のある人々を心配するコメントも。
また、ある男性のジャケットを噛んでいるように見えるボジの動画がソ-シャルメディアで広がり、人々から「安全ではない」という声が上がりました。

しかしボジの世話をしている人々が、「ボジは無害だ」とソ-シャルメディアで声を上げました。
それに対し「その通り。男性はボジと遊んでいるだけ」など、ボジを応援するコメントも多数寄せられています。

犬でも有名になると大変ですね、ボジ。

ボジに関する面白い情報

  • イスタンブールの自治体の担当者によると、ボジは駅で降りて、一回外に出てトイレに行ってきてから次の地下鉄に乗るそうです。
  • ボジは、地下鉄が来る時間がよく分かるようです。地下鉄が来る時間になると待機して、地下鉄に乗ります。もし地下鉄に乗り遅れたら、次の地下鉄まで待つようです。
  • ボジには交通機関を利用できるよう、特別な権利が認められています。普段、乗客がペットを乗せる時はキャリーバッグで運ぶことになりますが、ボジの場合は自由に乗車することができます。
  • ボジのように交通機関を利用して市内を巡回する犬は、世界に15匹ほどいると推定されています。
  • 2022年1月、トルコ最大の財閥コチ・ホールディングの会長であるオメル・コチがボジを保護しました。ボジは今、家族と一緒に幸せに暮らしています。

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