無限に食べたくなるトルコのチーズ入りお菓子「キュネフェ」
無限に食べたくなるトルコのチーズ入りお菓子「キュネフェ」
こんにちは!アクンです。
世界三大料理の一つであるトルコ料理ですが、伝統的なお菓子やデザートも有名。
そのうちの「キュネフェ」はトルコを訪れたら是非食べていただきたい一品です。
今回の記事では、トルコの美味しいデザート「キュネフェ」をご紹介します。
キュネフェとは
キュネフェは、カダイフにとろりとチーズを挟んで焼き上げた伝統的なお菓子です。
(※カダイフは、麦粉で作られる細い麺状の生地)
仕上げにシロップと砕いたピスタチオをトッピングし、美味しくいただきます。
甘いシロップと伸びるチーズの組み合わせは、普通のお菓子と違い、不思議な美味しさがあります。
トルコ南部に位置するハタイ県アンタキヤの名物です。
キュネフェの歴史
1940年代からの出会い
オスマン帝国時代、イエメンに行った兵士たちはお菓子作りを学んでいました。
彼らは帰国してからもお菓子作りを続け、1940年代に、ハタイでキュネフェが作られるようになりました。
レバノン、シリア、パレスチナなど中東の国でも食されているので、いわゆるアラブ系の国が発祥とされています。
アラブ圏ではコナーファまたはクナーファと呼ばれることも。
各地域によってキュネフェのレシピに少し差がありますが、どのレシピでも美味しいので、一度は食べておきたいです!
シロップが入っていますが甘過ぎることはなく、甘いものが苦手な方でも食べられます。
オスマン帝国時代から残る習慣として、キュネフェはラマダン(断食)の時期によく食べられています。
「断食で減少したエネルギーを復活させる」とされ、多くの方に親しまれているのです。
ハタイ編入記念イベントの巨大キュネフェ
2021年、ハタイ編入82周年記念イベントが開催。
ハタイの自治体は、このイベントで長さ82mのキュネフェを作って、街の人々に配りました。
ニュースによると、82メートルのキュネフェを作るのに800kgのカダイフ、600kgのチーズ、400kgのバター、400kgの砂糖、50kgのピスタチオが使用されたようなので、かなりの量です。
このイベントはハタイの伝統的なイベントで、1984年から毎年行われています。
そして毎年、キュネフェの長さが1m伸びるのが特徴。
「この量のキュネフェは食べきれないのではないか」と思う方もいるかもしれませんが、1時間以内に食べ切られてしまうことが多いです。
キュネフェのレシピ
そんなハタイの名物「キュネフェ」の作り方を簡単に紹介します。
インターネット上に、それぞれ異なるレシピがいくつかあるので、興味のある方は是非お家でも作ってみてください。
参考になれば嬉しいです。
材料(1~2名様当たり)
250gのカダイフ(1~2㎝に刻んで使う)
150gの無塩チーズ(例:リコッタチーズ)
バター(大さじ4)
ブドウ糖蜜(小さじ1)
シロップの材料
お水(コップ2杯)
糖(2カップ分)
レモン水(小さじ1)
トッピングの材料
砕きピスタチオ(小さじ1)
[任意]ヘビークリームまたはアイスクリーム
作り方
シロップ
水と砂糖を鍋に入れて煮る。焦げ付かないように、時々混ぜます。
シロップが煮立ってきたら、レモン水を加えます。10~15分ほど沸騰させてから、火を止めてシロップを冷ましておきます。
キュネフェの調理
キュネフェに使うバターは弱火で溶かします。溶かしたバターを少し固めます。バターから分離されて出てきた水分は使わないように注意。
バターに小さじ1杯のブドウ糖蜜を加え、濃い色になるまで混ぜます。
キュネフェ用のトレイに、出来たバター・ブドウ糖蜜のミックスを塗ります。トレイの代わりにフライパンを使っても大丈夫です。
カダイフは、ナイフで1㎝の長さにするように細かく切ります。半量をトレイにのせて、押し固めます。
チーズをカダイフの上に乗せます。
残りのカダイフもその上に入れ、軽く押します。
弱火でひっくり返しながら、黄金色になるまで焼きます。
シロップをかけて、上に適量のピスタチオをトッピングします。
アイスクリームもトッピングするのがおすすめです!
トルコに来たら、シロップとチーズの組み合わせが病みつきになる「キュネフェ」をぜひ食べてみてください。
では、他の記事でもまたお会いしましょう。
バイバイ!