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2023/09/15

世界初の脳手術はトルコのカッパドキア地方で!

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世界初の脳手術はトルコのカッパドキア地方で!

 世界初の脳手術は、いつ、どこで行われたか知っていますか?実は10,500年前に遡ります。
カッパドキア地方のアクサライ県のアシュクル・ホユックという村で行われました。
今回の記事では、2022年にニュースになったこの課題について、お話したいと思います!

 

アシュクル・ホユックはどんな村?

 
 約1万年の歴史を有するアシュクル・ホユック村は、「中央アナトリアに位置する最も古い村」として知られています。2009年には訪問者に開放されました。
 そこで暮らしていた人々のことは狩猟採集民だと呼ばれていますが、初めて農業に触れた住民でもありました。
 人々が暮らしていた家だけではなく、集まって会議できる場所も発見れされました。これによって、集団生活をしていたことがわかります。

世界初の脳手術?

 1989年の発掘調査で女性の頭蓋骨が発見されました。
この発見により、歴史上においては最古の脳外科手術が行われたことが分かりました。
 アシュクル・ホユックで、約25歳だと推測されているこの女性に対して、約10,500年前に復活の試みが行われたそうで、骸骨の彼女は手術の後約10日間生き続けたとの報告も。この発掘を含め、遺跡で発掘された合計11個の人間の骸骨、動物の化石およびミイラなどの考古学的発掘はアクサライ博物館で展示されています。

 今回の記事では、あまり知られていない世界初の脳外科手術が行われた場所アシュクル・ホユックの歴史とカッパドキアの玄関口であるアクサライの観光名所について述べたいと思います。

世界であまり知られていない最古の脳外科手術

 アクサライ博物館の館長は、発掘された他の例と違ってその頭蓋骨に2つの穴があり、これは世界初の脳手術の痕跡であるかもしれないとトルコのニュース機関に通知したそうです。非常に敏感に行われた手術で、頭蓋骨に開けられた2つの穴が、手術の後に細胞の更新で治った彼女はしばらく生き続けたそうです。 この手術で頭蓋骨に穴をあけるために使われた道具は、黒曜石で作られたドリルのようなものだと思われています。脳外科手術が行われた女性の腰の骨に腰痛とみられる跡がが見つかり、当時は動物の狩猟や植物の採集およびきつい農作業が生活の基本となっていたため、このような脊椎疾患にかかるのは普通のことだったと見られます。それに従って、約9,500年前に人間の平均年齢が30〜35歳だったことも知られています。
11個の骸骨に炭素14法で行われた研究で、これらの人間の年齢は約20〜50歳であり、いくつかの死亡原因は脊椎疾患や鉄欠乏症だったことが科学的に証明されたと報告されました。アクサライ博物館の館長によると、二人の骸骨とみられる骨が見つかったことから、骸骨の女性が赤ちゃんと一緒に埋葬された可能性が高いそうです。

世界初の脳外科手術が行われた彼女の頭蓋骨の「復活」プロジェクト

 アシュクル・ホユックの豊かな歴史と発掘された古代遺跡が、歴史に興味がある観光客の注目を集めています。そのため、アクサライ県は脳外科手術が行われた女性の頭蓋骨を再現するいくつかのプロジェクトを行っています。頭蓋骨を蜜蝋の3Dモデルとして複製するプロジェクトでは、頭蓋骨の二つの蜜蝋フィギュアがドイツで作成をされたそうです。頭蓋骨の蜜蝋で作られた3Dモデルはアクサライ科学センターで展示される予定です。他のプロジェクトでは、文化観光省の許可を得て、頭蓋骨の肉付け研究が開始され、アクサライ博物館で展示されるそうです。

中央アナトリアの最も古い集落であるアシュクル・ホユックで最初の入植

 アシュクル・ホユックへの最初の入植は紀元前8400年に始まったと考えられ、この入植は歴史の中で多数の最初の出来事が発生した場所として知られています。中央アナトリアでは、最古の集落であるとともに、最初の農業実験、また最初の家畜化が行われたところでもあります。約10,500年前の狩猟採集生活の中でアシュクル・ホユックは、人々が初めて定住し始めた集落の一つであったため、その生活水準にあった重大な変化の痕跡は古代遺跡で見られます。「アシュクル・ホユック」の「アシュク」は現在のトルコ語で「恋人」という意味になっても実は昔の言葉で「骨」を意味しています。狩猟社会でよく見られる黒曜石の道具と、それから動物の骨で作られた千枚通しなどの道具が遺跡で発見されました。そのあとは、部屋の数が増えて、計画と建築がだんだん良くなっている住宅の遺跡が見られます。

カッパドキアの玄関口、アクサライ

 アクサライは、歴史上でシルクロードの西方に開くカッパドキア地方の入口として知られています。アクサライ県のギュゼルユルト町(Güzelyurt)は「美しい故郷」を意味して、多数の古代史跡と美しい景観で「ミニカッパドキア」とも見なされています。

 ギュゼルユルト町に位置するウフララ渓谷(Ihlara Vadisi)はトルコで最も人気の古代スポットの一つであり、キリスト教において歴史的な重要性を持っています。この渓谷で初めて住み始めたのは、当時ローマ人の迫害から逃げるために避難所を探していた初期のキリスト教徒でした。

 赤の教会(Kızıl Kilise)は、カッパドキア地方で最も古い教会の一つであり、正教の創設者の一人である4世紀の聖グレゴリーの名前で建てられました。彼は最後の日々をギュゼルユルト町で農家として過ごし、この町で埋葬されました。 当時、赤の教会はキリスト教の巡礼者の 立ち寄り場所として機能しました。

 アクサライで訪問するべき観光名所は他にもたくさんがあります。お勧めのスポットはそちらです:ガジエミル地下都市、サラトル地下都市、スルタンハニキャラバンセライ、モキソス遺跡

エリちゃん~

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