【製造方法別】トルコ産のオリーブオイルの種類を紹介
どうも、響です。
皆さんは、よくオリーブオイルを使った料理を作りますか?
日本の食卓でもすっかりおなじみとなったオリーブオイルは、トルコでもよく使われる調味料の1つです。
そこで今回はトルコ産のオリーブオイルについて、その製造方法や種類をご紹介していきます。
オリーブオイルの産地として有名なエーゲ海地方
トルコでオリーブの栽培が盛んなのは、トルコ西部にあるエーゲ海地方です。
エーゲ海地方は年間を通して温暖な気候なため、まさにオリーブオイルの栽培にぴったり。
このため、エーゲ海沿岸で生産されたオリーブオイルは上品で、味も香りも最高品質といえます。
実際、エーゲ海地方に住んでいる人は毎日たっぷりと摂取し、その料理にもオリーブオイルが使われることが多くなっています。
トルコでオリーブオイルは何に使われている?
トルコでもオリーブオイルは主に、 野菜料理やスープ、サラダなどに使われています。
また、あまりイメージがないかもしれませんが、実は料理だけでなく、薬や石鹸などにも使われているんです。
また、シャンプーやシャワージェル、スキンケア用品や化粧品など、美容にまつわる製品の原料としてもよく使用されています。
基本的なオリーブオイルの製造方法
料理だけでなく、医療・美容などさまざまな分野で活躍するオリーブオイル。
ここからは、そんなオリーブオイルの基本的な製造方法について紹介していきます。
①オリーブの収穫
オリーブオイル作りは、オリーブの収穫から始まります。
まずはオリーブの木を揺らして実を落とし、その後葉や枝などの異物を取り除きます。
収穫時期はオリーブの種類によって異なる
オリーブの実を収穫する時期は、オリーブの種類によって異なります。
例えば、青々とした硬い実で、ほんのりとした渋みや塩味があるグリーンオリーブの場合、その収穫期は9月~10月頃。
それに対して、しっかりと熟したクセのないあっさりとした味が特徴のブラックオリーブは、10月~11月頃が収穫期です。
ちなみに、品質の高いオリーブオイルを作るには、収穫から搾油までのスピードが命!
収穫されたオリーブの実が早く処理されればされるほど、よりその品質は高くなります。
②粉砕
オリーブを収穫したら、次は粉砕のプロセスへとうつります。
巨大な石臼を回転させることで、どんどんオリーブを粉砕していきます。
③混練
オリーブを粉砕したら、次は混練のプロセスです。
混練とは、よく混ぜて練り合わせること。
ペースト状になるまでオリーブをよく砕いたら、そのペーストからオイルを抽出します。
従来の方法では、大釜の蓋を開けたまま混練が進められていましたが、現在では釜の蓋を閉める方法が主流です。
蓋を開けたままだと処理時間が長くなり、空気との接触の原因で酸性の高いオイルができてしまうんですね。
④加熱処理
混練の作業を進めていくと、オイルが上に浮き、その反対に水分と果肉は下へと沈んでいきます。
このオイルのみを抽出したのが、いわゆるコールドプレス製法と呼ばれるオリーブオイルです。
それに対して加熱処理を行い、水分を蒸発させて作る方法をホットプレス製法といいます。
オリーブオイルの品質や値段は、こういった処理方法の違いによっても左右されます。
一般的にはコールドプレス製法のオリーブオイルの方が、ビタミンとミネラルを多く含んでいるため、より健康的だといえるでしょう。
⑤ろ過
オリーブオイル製造の最後のプロセスは「ろ過」です。
搾油したままのオイルは、オリーブの実の果肉や種、水分などが混ざっています。
こういった濁り成分を取り除いて瓶詰めすればオリーブオイルの完成です。
通常品として市場に出回り、スーパーなどで販売されるようになります。
オリーブオイルの色は品質とは関係ない?
一口にオリーブオイルといっても、その色調は黄色から緑色までさまざま。
ついきれいな色のものを選びたくなるかもしれませんが、実際にはこういった色合いは、品質とは何の関係もありません。
オリーブオイルの色に影響するのは、あくまでもオリーブの種類やその製造方法。
このため、オリーブオイルを購入するときは色というよりはむしろ、風味や種類、容器などに注意して選びましょう。
【製造方法別】トルコのオリーブオイルの種類
それではここからは製造方法別に、トルコの主なオリーブオイルの種類について紹介していきます。
各種類のオリーブオイルの生産方法と保存方法を理解して、自分の口に合ったオリーブオイルを選ぶのに役立ててもらえれば幸いです。
【シングルエステートオリーブオイル】
シングルガーデンオリーブオイルとは、一つの農場で栽培、収穫、搾油したオリーブから作られたオリーブオイルです。
「シングルエステート」と呼ばれる製法で、その地域の特徴や長年受け継がれてきた伝統に基づいて、丁寧に一つ一つ生産された高品質なオリーブオイルとなっています。
【早摘みオリーブオイル】
まだ完全に熟す前に収穫したオリーブから作られたオリーブオイルです。
青々しいフレッシュな香りで、少し苦味があるのが特徴。
芳香族のオリーブオイルのため、サラダやカルパッチョなどをすっきりと香り豊かに仕上げたり、味の強い肉や魚の臭みを和らげたりするのに役立ちます。
【ストーンプレスのオリーブオイル】
花崗岩の石臼で粉砕し、その果汁を抽出したオリーブオイルです。
伝統的な製法で、有機栽培のオリーブから作られたオーガニックオリーブオイルの生産に使用されています。
【有機エキストラバージンオリーブオイル】
有機栽培のオリーブを絞って作ったエキストラバージンオイルです。
製造方法は他のオリーブオイルと一緒ですが、バージンオイル(一番搾り)のうち、酸度が0.8%以下で特に良質なものを指します。
高い品質で味わい深く、オリーブオイル特有の香りが強いのが特徴です。
【無ろ過のオリーブオイル】
製造の最終工程にあたる「ろ過」が行われていないオリーブオイルです。
ろ過したものに比べるとオリーブの生の実の味に近く、よくいえば濃い味がし、悪く言えば雑味が多いといえます。
オリーブの残留物が沈殿しているため、色が少し濁っているのが特徴です。
トルコでオリーブオイルの料理やコスメを楽しんで
「オリーブオイルなくしてトルコ料理は始まらない!」といえるほど、オリーブオイルはトルコにとって大切な食材です。
ぜひトルコに来たら、オリーブオイルをふんだんに使ったトルコ料理を味わってみてくださいね。
また、トルコ旅行のお土産には、オリーブオイルを使った石鹼や美容クリームなどもおすすめですよ。