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2022/02/21

トルコの絶景スポットランキング・トップ10

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景色が好きな方におすすめ!トルコの絶景スポットのランキングをご紹介します。

奇岩地帯の「カッパドキア」や自然風景が美しい「ブルーラグーン」、長い歴史を持つ「アヤソフィア」など、さまざまな絶景スポットの見所や歴史について解説していきます。

1位:カッパドキア (Kapadokya)

古代の地理学においてカッパドキアは、アナトリア地方の壮大な内陸地域の名前でした。
自然と歴史が融合する場所であり、 ギョレメ地区の近くに位置しています。

カッパドキアには、モスクを象徴する塔「ミナレット」のような形をした何百もの岩が並んでいます。
この地方の岩は柔らかい火山の堆積物でできていて、昔はカッパドキア地方の中心部にある家や教会、修道院などの石材として使われていました。

カッパドキアにはいくつかの地下都市があり、キリスト教が広がる前の時代に、初期キリスト教徒の隠れ場所として使用されていました。
その後、ギョレメ地区は300年から1200年までの間に宗教の中心地となりました。

1985年に、ギョレメ国立公園とその地域の岩場がユネスコ世界遺産に登録されました。

デリンクユとカイマクルの巨大な地下都市や、岩彫りの家や教会がたくさんあるギョレメ国立公園が有名です。

最もおすすめのアクティビティは気球で、空から美しい岩場の景色を楽しめます。

2位:パムッカレとヒエラポリス遺跡 (Pamukkale Travertenleri)

トルコ語で「綿の城」を意味するパムッカレは、温泉とヒエラポリス遺跡で有名なトルコ南西部に位置する都市です。

壮大なパムッカレとヒエラポリス遺跡は、1988年にユネスコの世界遺産に登録されました。

パムッカレの近辺に位置する古代都市・ヒエラポリスは、たくさんの神殿や宗教的な建物があるため「聖なる都市」を意味するこの名前がつけられました。

キリスト教を広めたことで知られている、イエスキリストの12人の使徒の1人である聖フィリップは、この都市で殺されました。

パムッカレの自然の驚異といわれる石灰棚は、炭酸カルシウムが沈殿して形成されました。
温泉には心臓病やリウマチ、皮膚病など多数の効能があると言われ、ヘルスツーリズムにおいては重要な場所となっています。

温度が35°Cから100°Cに変化したりする温泉は、古代時代から「癒し水」として知られています。
約1000年前から、パムッカレの温泉に入るために世界中の人々がヒエラポリスを訪ねています。

3位:アドゥヤマン、ネムルト山 (Nemrut Dağı)

アドゥヤマンのカフタ地区にあるネムルト山の斜面には、高さ約10メートルもの石像があります。
これはコンマゲネ王アンティオコス1世によって、神々への感謝を伝えるために作られたものです。

標高2206メートルにはヘレニズム時代の巨大な彫刻遺跡があり、壮大な景色となっています。
ネムルト山にある遺跡は1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。

人々に崇拝されることを望んでいたアンティオコス1世は、紀元前62年に、神々に最も近いところとして山の頂上に墓を建設しました。
彼は死後も崇拝されるため、治世中に自身が信仰するゾロアスター教と似た独自の宗教を作りました。

墓の聖域にあるギリシャ、 アルメニアとイランなどの神々の巨大な彫像は、さまざまな宗教の神々が習合していることを表しています。

長い歴史の中で、戦争や台風などによって彫像の頭部が地面に落下し、広い範囲に散らばっています。

4位:フェティエ、ブルーラグーン・オリュデニズ (Mavi Lagün Ölüdeniz)

ムーラの都市・フェティエの近辺にあるオリュデニズのビーチは大人気で、「世界で最も美しいビーチ」の1つとして選ばれています。
観光名所ですが、静かで平和な場所です。

ウォータースポーツとパラグライダーは、観光客の間で非常に人気があります。
小さなモーターボートを借りて、隠れた入り江やビーチに行くこともできます。

5位:イスタンブール、アヤソフィア (Ayasofya Camii)

イスタンブール、アヤソフィア
イスタンブールにあるアヤソフィアは、約1500年前にギリシア正教会の大聖堂として建築された壮大な建築物です。

パリの「エッフェル塔」やアテネの「パルテノン神殿」と同様に、アヤソフィアは国際都市イスタンブールの長年のシンボルとなっています。

アヤソフィアは世界で最も古い大聖堂の1つでしたが、長い歴史の中で建築物としての機能が変化し、現在はモスクとなっています。

アヤソフィアは6世紀に、ビザンティン帝国の皇帝ユスティニアヌス1世によって、東ローマ帝国の首都の大聖堂として建てられました。

1453年にオスマン帝国はコンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服し、アヤソフィアをキリスト教の大聖堂から、イスラム教のモスクに変更しました。

その後メフメト2世によって、モスクを象徴する塔「ミナレット」がアヤソフィアに加えられ、モスクとして再建築されました。

キリスト教の豪華なモザイク、そしてイスラム教の碑文やミナレットが施されたアヤソフィアは、何世紀にもわたってこの地域で行われた宗教的変化を表しています。

さらに20世紀には、トルコ共和国の政府によって礼拝堂としての特性が変えられ、博物館に生まれ変わりました。

1985年には、アヤソフィアも含むイスタンブール旧市街がユネスコ世界遺産に登録されました。
2020年に、アヤソフィアは博物館から再びモスク化されました。
現在もトルコで最も人気な観光地として、訪問者に開放されています。

6位:イズミル、古代都市エフェソス (Efes Antik Kenti)

エフェソスでは、ヘレニズム時代・ローマ帝国時代・初期キリスト教時代の遺跡を見ることができます。

この古代都市は、紀元前3000年にアナトリア地方に住んでいた女性戦士の部族である「アマゾン人」によって設立されたと言われています。

長編叙事詩の『オデュッセイア』によると、アマゾン人はトロイア戦争でトロイア人と同盟を結んでギリシャ連合と戦いました。

市名は、「母なる女神の都市」を意味する「アパサス」という言葉に由来すると考えられています。

紀元前7世紀のリディア時代において、エフェソスは地中海の国々の中で最も裕福な都市の1つになりました。

リディアのクロイソス王によって、古代世界の七不思議の一つである「アルテミス神殿」が建設され始めました。
アルテミス神殿は、現在も有名な観光スポットの1つとなっています。

1世紀以降には初期キリスト教徒、特に聖パウロとイエス・キリストの母である聖母マリアが、この古代都市を何度も訪れました。

聖母マリアと聖ヨハネはそこで引退したと言われています。
彼女が住んでいた家と聖ヨハネの墳墓は現在、見学することができます。

聖母マリアの訪問後、エフェソスは「七人の眠り聖人」の物語で言及されている洞窟のおかげで、さらに有名になりました。

250年頃にローマ皇帝の宗教迫害を免れるため、7人のキリスト教徒の兵士がエフェソスの近くの洞窟に隠れました。
彼らは眠りに落ち、皇帝によって洞窟の入り口は塞がれてしまいます。

ところが300年が経ち、7人の若者は目を覚ましました。
彼らが生き返ったことが奇跡とされ、キリスト教の教義への証人たちとして有名になりました。

今も毎年世界中で、この7人を祝う祝祭や饗宴が行われています。

7位:ブルーモスク (Sultan Ahmet Camii)

ブルーモスクは1609年〜1616年の間に、オスマン帝国時代のスルタンアフメト1世が帝国の権力と富力を世界に示すために建てたものです。
1986年、ユネスコ世界遺産に登録されました。

このモスクが「ブルー」と呼ばれる理由は、2万枚以上の手作りの青いイズニックタイル(トルコ伝承のタイル)で飾られているためです。

ブルーモスクは他のモスクと異なる特徴があり、特に6本のミナレットが最も特徴的です。

6本のミナレットがある理由は、ブルーモスクを建てた建築家の勘違いがきっかけと言われています。

スルタンは「黄金」のミナレットを建てて欲しいと命令しましたが、建築家はそれをオスマントルコ語で「黄金(アルトゥン)」という言葉に似た「6(アルトゥ)」と誤解したと考えられています。

当時6本のミナレットを持つのは、イスラム教のメッカにあるムハンマドのモスクだけだったので、ブルーモスクの建築が完成した後「スルタンは不敬だ」と非難されたことがありました。

8位:トラブゾン、スメラ修道院 (Sümela Manastırı)


スメラ修道院は1600年前のギリシャ正教会の修道院であり、トラブゾンのマチュカ地方の森を通る小道から行ける歴史的な建築物です。

崖の側面に建設されているこのユニークな修道院は、高さ1200メートルに位置しています。
修道院の壁に描かれた18世紀の美しい絵は、聖書のイエス・キリストと聖母マリアの話に基づいています。

この修道院は1923年に放棄されて以来博物館として使用され、息を呑むような建築と風景で現在は人気の観光スポットになっています。

スメラ修道院は聖母マリアのために建てられたため、地元の人々に「聖母マリア修道院」とも呼ばれています。

「スメラ」は英語で「黒色」を意味する「メラス」という言葉に由来しています。
聖母マリアのアイコンカラーである黒、または「聖なる光の山脈」と呼ばれる黒いヌール山脈が名前の由来ではないかと考えられています。

スメラ修道院の歴史には諸説あります。
一説には、ソフロニオスとバルナバと呼ばれる二人のアテナイの司祭が、4世紀にこの修道院を建てたと言われています。

これによると、二人の聖人の夢に聖母マリアが現れ「聖ルカが描く聖母マリアのアイコンを見つけてください」と頼み、道を示してくれたということです。

司祭たちは長い旅の末、ついに到着したこの地域の洞窟で聖母マリアのアイコンを見つけ、後でそこに修道院を建てました。

9位:イスタンブール、乙女の塔 (Kız Kulesi)

イスタンブール、乙女の塔
ボスポラス海峡の南入口にある小さな島に建たれた「乙女の塔」は、イスタンブールの印象的なシンボルの一つです。

塔がいつ建てられたか正確に知られていませんが、紀元前の建物に見える様式で建てられました。
乙女の塔は、ヨーロッパの歴史家によって「レアンダーの塔」とも呼ばれています。

ビザンティン時代には税関、ギリシャ時代には墳墓、オスマン帝国時代には検疫所および防衛城と、時代によって塔の役割は変わりましたが、いつの時代も船の方角を示すシンボルとしての役割を果たしていました。

乙女の塔の歴史には、さまざまな言い伝えがあります。
その1つが、小島の塔に住んでいる女神官ヘーローと、アジア側の岸に住んでいるレアンドロスという青年の恋物語です。

ヘーローは毎晩恋人を小島に招待するために海峡で火を起こしていましたが、ある夜嵐で火が消され、レアンドロスは迷って海峡で溺死してしまいます。
ヘーローも恋人の死を悲しみ、自殺してしまいました。

また他にも、とある皇帝と娘にまつわる悲しい言い伝えがあります。
占いで「娘がヘビに噛まれて死ぬだろう」と言われた皇帝が、 それを防ぐために海に塔を建て、娘を安全に暮らせるようにその塔に閉じ込めました。

しかしある日、皇帝が娘に送ったフルーツバスケットに隠れていたヘビが彼女を噛んでしまい、娘は占い結果の通り亡くなってしまったという伝説です。

10位:リゼの高原と自然 (Rize Yaylaları)

人口約30万人の小さな都市・リゼは、トルコの北東にある自然豊かな黒海地方に位置しています。

リゼは紅茶やタバコ、キウイフルーツの生産地であり、近年、豊かな自然や美しい景色が人気の観光スポットとして注目を集めています。

リゼで最も有名なのは「アイデル高原」で、チャムルヘムシン地区から約100キロメートル離れたところにあります。

アイデル高原の緑に囲まれた家々は絶景で、標高が高いため空気もきれいです。
また、温泉の村としても有名です。

アイデル高原の近くにある滝は、トルコで最も長い滝の1つです。

その他「アンゼル」という高原もあり、固有種の花から採れる「アンゼル蜂蜜」は世界的に有名です。

エリちゃん~

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