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トルコの物価は?旅行前に知りたいポイントと消費者物価の上昇について

ヨーロッパとアジアを結ぶトルコ共和国は、日本の国土の約2倍の面積を持ち、多くの世界遺産や自然を有する観光立国です。

街中で古代文明を感じられるイスタンブール、自然・文化の複合世界遺産であるカッパドキア、保存状態が良好なエフェソス遺跡、木馬伝説の有名なトロイ、美しい石灰棚が広がるパムッカレなど、多様な魅力に溢れています。

本記事では、トルコ旅行の際に知っておきたい物価やお金事情について紹介するので、旅行を計画されている方はぜひ参考になさってください。

トルコの物価についての基礎知識

トルコの物価についての基礎知識

海外旅行する際には、観光地や宿泊施設だけでなく、訪れる国の通貨や物価についても調べておく必要があります。

ここでは、トルコ滞在で必要になる通貨やモノ・サービスの平均的な価格を示す物価について解説します。

旅行前に、トルコのお金に関する基礎知識を身につけておきましょう。

トルコの通貨は「トルコリラ」

トルコで流通する通貨はトルコリラ(TL)です。

2022年8月時点の為替レートは1TL=約7.53円です。

ここ10年のトルコリラの動きをみると、2012~2015年頃は1TL=約45~50円を推移していますが、その後1年スパンで10円前後の値下げを続けており、2017年には30円、2019年には20円と下落を続けています。

2022年現在は、円高トルコリラ安

現在の円とトルコリラの関係は、円高トルコリラ安の状態です。

10年前に1万円で交換できたトルコリラは約200TLでしたが、現在1万円で交換できるトルコリラは約1,328TLと6倍以上になります。

為替レートだけを見れば、宿泊費や食費を抑えることができるうえ、自由に使えるお金が増えることになるため、トルコ旅行にはグッドタイミングだといえるでしょう。

「ビッグマック指数」から見るトルコの物価

ビッグマック指数(BMI)とは、米国マクドナルドのビッグマック価格を基準に、2通貨間の購買力を比較する経済指数の1つです。

世界各国のマクドナルドで販売されるビッグマックは、材料・調理方法がほぼ共通し、同品質であるため、各国の為替相場や物価水準を把握する基準として適したアイテムだと考えられています。

ビッグマック指数は、「各国のビッグマック価格÷米国のビッグマック価格」で割り出せます。

トルコのビッグマック価格は47TL、米国のビッグマック価格は$5.15であることから、トルコのビッグマック指数は約-48.04%となり、世界ランキングは44位です(2022年7月時点)。

ビッグマック指数は、それが高い国ほど物価も高く、低い国ほど物価も低いという参考指標になります。

トルコの物価は日本に比べて安い

トルコでは、トルコリラの下落に起因する物価上昇も見られますが、それでも日本の物価と比べれば低いといえるでしょう。

先程お話ししたビッグマック指数を見ると、日本の指数は約-45.07%で世界ランキングは41位、トルコの指数は約-48.04%で44位です(2022年7月時点)。

そして、日本のビッグマック販売価格は390円であるのに対し、トルコでの販売価格は47TL=約354円となっています(2022年8月時点の為替レート)。

そのほかの飲食物の値段を例に挙げると、500mlのミネラルウォーターはスーパーで4TL=約30円、レストランでは20TL=約150円で販売されており、値段を気にせず購入できる価格帯となっています(2022年8月時点の為替レート)。

また、世界三大料理の1つ、トルコ料理を代表するケバブもスーパーなどで15TL=約113円~販売されています(2022年8月時点の為替レート)。

モノ・サービス、それを提供する店舗や地域による価格差はあるものの、トルコの物価は日本と比較して割安です。

トルコの消費者物価の上昇について

トルコの消費者物価の上昇について

トルコ統計局の発表によると、2022年7月の消費者物価指数(CPI)は前年比76.9%UPとなり、高水準を更新しました。

消費者物価指数とは、全世帯が購入する家計に関わるモノ・サービスの物価変動を表す統計指標です。

トルコでは、この消費者物価指数の上昇が続き、インフレに歯止めがかからない状態なのです。

ここでは、その原因やトルコ経済について解説します。

原因はロシアによるウクライナ侵攻

トルコの消費者物価指数の上昇には、ロシアによるウクライナ侵攻に原因があります。

ロシアのウクライナ侵攻を発端に、両国と関係の深いトルコ経済の先行きに不安が生じ、外国為替市場ではトルコリラの売りが先行。

一時は$1=約14TLをつけました。

ロシア・ウクライナの両国と政治的・経済的に深いつながりを持つトルコ。

政府はロシアのウクライナ侵攻を非難しましたが、制裁には消極的な姿勢です。

エネルギーや食糧を輸入に頼るトルコでは、原油・食糧価格の高騰でインフレが加速していますが、政府は経済学の逆を行く金融緩和政策を推し進めており、対ドルのトルコリラの価値は1年前の半分程になっています。

経済回復の兆し

トルコリラ安の継続と原油・食糧価格の高騰に悩まされるトルコですが、インフレ率や各資源の価格上昇率はピークに近いと見られています。

コロナ禍の影響が懸念されるなかでも、トルコリラ安を追い風に輸出や外国人観光客の受け入れを進め、2021年の経済成長率は10年ぶりに11.0%を記録しました。

ただし、現状に近い状態がもうしばらく続くことは免れない模様です。

まとめ

本記事では、トルコの物価や経済状況についてお伝えしました。

トルコは数々の文化が入り混じる場所に位置し、多くの自然や観光スポットを保有する親日国です。

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