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トルコでビールは飲めるの?トルコビールの歴史や特徴をご紹介
歴史を感じる建造物や色とりどりのランプなど、アジアとヨーロッパの雰囲気が混ざり合った独特の雰囲気が感じられるトルコ。
海外旅行先として人気の国のひとつです。
トルコはイスラム教のイメージがあるため、ビールが飲めるかどうか気になっている方も多いはず。
そこで今回は、トルコでビールが飲めるのか、トルコビールにはどのような歴史があるのか、トルコの宗教や文化をひも解きながらまとめてみました。
イスラム教徒が多いトルコでも、ビールは飲めるの?
イスラム教では、アルコールが禁止されています。
イスラム教を信仰する国の国民はもちろん、その地を訪れた観光客もアルコールを飲むことが難しいケースがほとんどです。
そんなイスラム教徒が多い国のひとつのトルコですが、実は政教分離を導入している国。
そのためトルコ全土のどこでも、ビールを気軽に飲むことができます。
いろいろなお店で販売、提供されており、トルコ国民も性別問わずたしなんでいるお酒です。
とはいえ、政教分離とはいったいどういうことなのか、いまいちピンとこない方も多いはず。
そこでトルコの政教分離についても詳しく説明しておきましょう。
トルコの政教分離とは?
政教分離とは、宗教と政治を切り離して、どちらも干渉し合わないという決まりです。
多くのトルコ国民は、前進国であるオスマン帝国時代からイスラム教徒を信仰してきました。
しかし、トルコ初代大統領が政教分離を進めたことにより、イスラム国でありながらお酒を飲むことが可能に。
トルコは、非宗教性と宗教的中立性を表す世俗主義国家としても知られています。
トルコの政教分離は、当時イスラム諸国では初めてのことでした。
トルコビールの歴史
続いては、トルコビールの歴史と、現代のお酒文化についてご紹介します。
トルコビールはオスマントルコ帝国時代に広まった
ビールはもともと、ヨーロッパの教会や修道院で作られていたお酒です。
その後、1839年ごろにオスマン帝国が西洋に開国を開始した際に、持ち込まれて広まりました。
そして、少しずつトルコ国内でもビール製造が始まり、ビール販売店、そしてビール酒場が登場し、徐々にビール文化が広まります。
現代では、黒ビールや白ビール、レモン風味のビールや外国産のビールなど、さまざまな種類のビールが存在。
誰でも気軽にビールを楽しめるお酒文化が確立されています。
歴史あるトルコのビール酒場BIRAHANE(ビラハーネ)
トルコでは、「BIRAHANE(ビラハーネ)」と呼ばれるビール酒場が点在しています。
イスタンブールやアンカラ、イズミールなどの、比較的大きな都市に多くあるトルコの人々にとって身近なスポット。
基本的にメニューは存在しておらず、簡単なおつまみと一緒にビールを楽しむ、まるでビアホールやバーのようなお店です。
ビール酒場のお客さんには、観光客や女性はほとんどいません。
地元の男性がメインで、サッカーや競馬を見ながらビールを楽しむのが定番なのだとか。
週末の夜などに訪れて、ワイワイしながらビールを楽しむ人も多いそうですよ。
現代のトルコのお酒文化
イスラム教徒が多くいながら、政教分離によって気軽にお酒を楽しめるトルコ。
ヨーロッパから入ってきたビールが広まり、現代では多くのビラハーネを見かけるようになりました。
国内製造されたビールだけではなく、外国産のビールもポピュラーになり、現代ではワインやブドウから製造されるトルコの蒸留酒ラクなどさまざまな種類のお酒が楽しめる国です。
基本的にはポピュラーにお酒を楽しめるトルコですが、イスラム教徒が信仰心を清めるために行う断食(ラマダン)の期間だけ禁酒する方も多くいます。
お酒を愛する気持ちと、信仰心のどちらも大切にした結果生まれた、トルコ独自の文化と言えるでしょう。
トルコ産の有名なビール
ここでは、トルコ産の有名なビールをチェックしていきます。現地に行く計画を立てている方は、必見のビールばかりです。
EFFS(エフィス)
トルコを代表するビールのひとつが、青いラベルが目印の「EFFS(エフィス)」です。
商業的、文化的にも栄えていたとされるトルコの世界遺産である古代遺跡、エフェソス遺跡にちなんで名づけられたビール。
トルコに本社を置くエフィス社が、1966年の創業時より製造しています。
さわやかな味わいと麦の優しい風味が特徴です。
透き通るような黄金色で、柔らかな泡立ち。
また、辛すぎずキレがあり、誰でも飲みやすいビールとしてよく知られています。
モルト、生タイプ、高アルコールなど、いくつか種類があるため、飲み比べをしてみるのもおすすめです。
BOMONTI(ボモンティ)
「BOMONTI(ボモンティ)」は、トルコで最も古い歴史を持つビールと言われています。
1890年にスイス人兄弟によって作られた、トルコ初の現代ビール工場で誕生したビールです。
経営者が何度か変わっていますが、味わいは創業当時とほとんど変わらないのだとか。
そんなボモンティは、甘さを感じる麦の風味とクセのないコクが特徴。
オリジナルのほかに、ノンフィルターや黒ビールなども展開。どれもクセが少なく、コクがある味わいが特徴です。
TUBORG(トゥボルグ)
「TUBORG(トゥボルグ)」は、実はデンマークのビール。
しかし、1967年にトルコ・トゥボルグ社がライセンスを獲得したことでトルコのイズミールで製造され、多くのトルコ国民に親しまれている国を代表するビールです。
いくつかある種類のなかでも人気を集めているのが「TUBORG GOLD」。
ほろ苦さとほどよいホップの風味が特徴で、コクのある味わいが楽しめます。
のど越しがよく、料理の味を邪魔しにくいテイストで、トルコではもちろん、ヨーロッパでも人気のあるビールです。
まとめ
トルコは、イスラム教徒が多い国でありながら、政教分離によって気軽にビールが飲める国です。
また、トルコビールの種類も豊富で、幅広い料理と合わせやすい風味と味わいが特徴。
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