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2023/08/04

トルコの食生活~トルコ料理におけるトマト

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トルコの食生活~トルコ料理におけるトマト

こんにちは、響です。
ジューシーで色々な料理に合うトマト。
どの国でもトマトを使った料理が愛されています。
中でもトルコ人はトマトを食べる習慣が根強いです。
今回はトルコの食文化で重宝されるトマトについてご紹介します。

トルコにおけるトマトの生産

農業製品の貿易といえば、トマトが1位。
世界のトマトの生産量と消費量は、毎年増加傾向にあります。

そんな人気のあるトマトですが、缶詰、トマトペースト、ケチャップ、漬物、トマトジュースなど、活用の幅が広い商品でもあります。

2021年のデータによると、世界のトマトの生産量は以下の通りです。

● 中国は約62,800,00トンで世界最大のトマト生産国
● インドは年間生産量約19,000,000トンで2番目に多い
● トルコは年間生産量約12,800,000トンで3番目に多い

他にもトマトを輸出する主な国として、ロシア、ウクライナ、ルーマニアなども挙げられますね。

トルコのトマト総生産量は、地中海地方のアンタルヤが19.5%を占めています。

次いで10.1%でブルサ、8.5%でメルシンが多くなっています。

では、数字のお話はここまでにして、トルコの食文化について見ていきましょう。

トマトとトルコの歴史

オスマン帝国のトマトとの出会いは、15世紀にアメリカ大陸の発見後、17世紀にまで遡ります。

当時はトマトがまだ熟していない状態、青いトマトのまま食べられていました。

その理由は2つ。
赤いトマトは腐っているという考えがあったから、そして赤色をしていたため「悪魔の実」と思われたからです。

これにより、オスマン帝国がトマトを料理に使い始めたのは19世紀でした。

それから暫くの間、トマトはオスマン帝国の料理に欠かせないものになりました。

トマトを煮詰めて作る「サルチャ」が作られたのもこの時代にあたります。

トルコ食生活とトマトの活用法


トルコ料理は世界三大料理の1つ。
アジアやヨーロッパの国々から影響を受けており、バラエティあふれる料理を楽しむことができます。

トマトはトルコ料理のベースと言っても間違いなく、「味の決め手」とも言えます。

日本料理にとっての醤油が、トルコにとってのトマトと言っても過言ではありません。

トマトをそのまま食べる、またはサラダ・サンドイッチに入れて食べるのは一般的ですね。

トルコではチーズ、卵、トマト、きゅうり、ジャム、パンが朝食の定番となっており、これらをゆっくり味わいながら楽しむ文化があります。

特にチーズ・卵・パンは、トマトとの相性がいいとされています。

その他にも、トマトを美味しく召し上がる方法は5つあります!
1 料理の上にかけるソースに使う
2 くし切り・角切りにして料理に入れて調理する
3 サルチャという発酵調味料の形で料理に使う
4 ドライトマトを合わせ調味料として味付けに使う
5 ジャムにして食べる

また、カクテルトマト、チェリートマト、ピンクトマトなど、さまざまな品種のトマトがトルコ料理のレシピに使われ、トルコ人にも大人気です。

トルコのトマト製品

トマトのサルチャ

先程も登場したサルチャは、トマトや唐辛子を凝縮したペーストのことです。
トルコ料理に欠かせない調味料となっています。

トルコで最もよく使われるのは「ドマテスサルチャス」です。
煮詰めた製品としてスーパーで売られていて、ドマテスは「トマト」、サルチャスは「〜のサルチャ」を意味します。

家庭によっては自家製のものを使うこともあり、家で作る場合は好みでナスを入れる人もいます。

主にパスタ、ミートソース、トマトスープ、鶏肉のトマトソース煮、野菜や肉などの煮込み料理など、料理のコク出しに使います。

昔はトマト栽培が冬にしかできなかったため、春のうちにトマトを収穫し、サルチャにして保存していました。

保存食として作られていたサルチャですが、現在はスーパーで簡単に手に入るので、いつでも楽しめます!

ドライトマト

トルコではドライトマトとして使うことも多いです。

普通のトマトと比べ、味が濃く、歯ごたえがあります。
鉄分の多い果物で、1日に必要な鉄分の推奨量のほとんどを補うことが可能です。

また、カリウムが豊富に含まれているおかげで、高血圧を防いでくれます!

おすすめの食べ方

ドライトマトは、煮込み料理に使えます。

また、ふやかして食べるのもおすすめです。
熱湯を入れたボールにドライトマトを5~10分程置いておき、柔らかくします。
ボールから取り出したら、上にオリーブオイルをかけて完成です。
お好みでにんにくやクルミをかけると、さらに美味しくできます。

この食べ方は、トルコの食文化を代表とする前菜「メゼ」に含まれます。
トルコ人はメゼをトルコの国民酒「ラク」と一緒に食べることが多いです。

トマトジャム


北エーゲ海に位置する美しいボズジャアダ、いわゆるボズジャ島。

この島の朝食で出される、ボズジャアダの名物「トマトジャム(ドマテス・レチェリ)」は必見です。

ボズジャアダで育ったトマト、アーモンド、バニラと砂糖で作られたトマトジャムは、ボズジャアダ旅行で食べておきたいものの1つでもありますね。

お土産にもできるので、気に入ったら誰かにプレゼントして考えてみても良いですね!

以上、トルコとトマトの関係についての紹介でした!
トルコにお越しの際、色々な料理を試食すると思いますが、特にトマトを食べるときは日本との違いを感じながら味わってみてくださいね。

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